こんにちは!アットキャド人材サロン編集です。
残り二か月ほどで新年度ですね!CADオペレーターとしてステップアップするため、細かい知識を身に着けていきましょう👊
今回は、プリント基板CADについての内容となります。
電子回路CADで設計した回路図と部品表をもとに、プリント基板というものを設計します。プリント基板設計では、電子部品を基板上のどの位置に配置し、どのようなパターンで接続するかを設計します。
上記の作業をアートワーク設計と呼びます。基盤のサイズ、消費電力、発熱、ノイズ(雑音)など、複数留意する点があります。
<DRC/MRC>
DRCとは、Design Rule Checkの略です。アートワークが、配線ルールなどの設計ルールに違反していないか検証することを意味します。
この段階では、配線幅が既定の最小値・最大値の間に含まれているか、配線同士の感覚が最小値以上になっているかなど、検証します。
MRCは、Manufacturig Rule Checkを指します。プリント基板の素子間の間隔が製造に関わるルールに違反していないか、検証するという意味です。
これらのチェックを満たしていなければ、プリント基板は製造できません。
製造工程についてもチェックしていきましょう👆簡単な手順は以下の通りです!
①アートワークフィルム印刷
②基板加工(切り出し、積層)
③ドリル(NC)工程
④ドライフィルム圧着、感光
⑤現像、エッチング
⑥レジスト塗布、シルク印刷
⑦ルーター加工、チェック
始めに、必要な層だけ基板を積層します。
次に、ドリルを用いて穴あけをします。加工された基盤をメッキ処理したのち、感光剤(ドライフィルムと呼びます)を圧着し、パターンを形成します。
更に、現像・エッチングにより不要な部分を除去し、レジスト(化学処理に対する保護膜のようなものです)を塗布し、シルク印刷を行います。
※シルク印刷とは……スクリーンと呼ばれる板版の上からインクを押し付けて、下に配置している製品に文字やロゴマークなどを印刷する手法です。
最後に、必要なサイズと形に基盤をカットし、不良パターンがないかを確認して完成です。
4月に向けてコツコツ頑張りましょう🎶アットキャド人材サロン編集部でした!!